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概念的ひと夏の終わり|9月20日(水)

日本から色んな学生や社会人が来て帰って行った

気づいたらルームメイトと2人だけの生活が始まって、2人で仕事して、タクシーに乗ってマーケットに行くなどしている。

フィジーは南半球に位置しているから、気候はどんどん夏に近づいている、らしいのだけど、夏って暑さだけじゃなくて、終わりがあって終わるとなんとなく物寂しくなるのが夏なんだなって思った。

読んでもらったとおり皆が帰って少し寂しい!

日本にいる大切な人たちからしたら、私が飛び立つときはこんな気持ちだったのだと思うと、そのときの私は自分のことに集中して皆に背中を見せまくっていたなと少し反省する(少し先の未来を考えることで精一杯だった)。

Academyの4期、5期、6期と、本当に毎回楽しくて、毎回終わるときは寂しくなった。

全員フィジーで初対面。5期生6期生はどんな人かもほとんど知らない状態で始まって、空港で会ったときなんて皆を前にしてモジモジが発動してしまうくらい。え。

なのに帰る頃にはみんなが大好きになっている。それくらい、世界で1番濃い10日間を3回過ごしたという自信がある。

人と向き合うことが、楽ではないがこんなに楽しかったのは、初めてだったかもしれない。

まず4期生で、人と真剣に向き合う覚悟が生まれた。私は、人に興味があるし人の行動の裏にある価値観とか、信念を知るのが好きな一方で、自分で一線を勝手に引いて深く対話することを避けることがある。簡単に言えば自分勝手に人を判断して心から想いを伝える人を選んでしまう。

けどそれは、自分が伝えたいことが伝わらないことを恐れていることの裏返しでしかなくて。

そうやって思ってることを言えるようになるのを相手に委ねるんじゃなくて、自分から思いっきりぶつけてみろよって背中を押してくれたのはあきさんときなり(笑)。言えばいいだけだろうって。

そうしたら上手くチームが次のステップに行って、皆の目がギラギラした。あのチームのスピード感と勢いって、本当に凄い。オーケストラで全員がティンパニ叩いてるみたいな……

その後訳も分からず5期生と6期生が来て、今度はサポート側として皆と併走。

アドバイスを「与えて」るんじゃなくて、モヤモヤしてたらそれを一緒に整理して、その人自身から「引き出す」感覚。面白かった。

その時の目とか、やる気がみなぎる感じが凄く好きだった。

だけど10日間のうち、もちろん辛くなるときが全員にあって、その痛みとか悩みに向き合うほど私も心を使う。

けど、楽しい。全身が充実感で溢れる。1日が終わって、あきさんときなりと喋る時間も好きだった。

「今日誰に何が起こって、こんな言葉をかけつつ、こう変わっていったんだ」、

皆の紆余曲折の物語はどれも痺れて、キラキラしていた。3人でハイタッチしながら飲んだビールも美味かった……(笑)

そんな毎晩で寝落ち寸前なところを、みんなのFacebook投稿でまた痺れさせられる。

今日自分が見たその人とその人に起こった出来事が一旦解体されて、書き手自身の過去と価値観によって紡がれた文章になっている。身体の芯から熱くなった。

そして寝る。太陽と一緒に起きる。その繰り返しの日々。

「インターンの業務」という範疇では描ききることなど到底できない、全身全霊で椎名遥が生きていた2ヶ月弱だったと思う。

その期間が終わったいま、普通ならここで抜け殻になる。しかし、このインターンは抜け殻にさえさせてくれない。なんと魅力的なんでしょうね?

気持ちのついていかなさとは裏腹に、自分のタスクリストはどんどん先を見据えた内容に更新されてゆく。こなせばならない。そんな気持ちで迎えた平日は今日で2日目。気持ちが少し追いついてきた。気持ちが次のAcademyと何年後かのSIFに向くようになった。

ひとりだったら、きっと立ち止まって内向きになっていく夏の終わり。

けど物事は、時間は、自分の意志とは関係なく進んでいって、それで身体がついていって、その後に気持ちもついていく。

思えばフィジーに来ることを決めた今年のはじめもそんなんだった。そんなんでいいんじゃん。

このまま上手く流されて、自分でも想像もつかなかった未来に仲間達と向かっていけばいいんだよね。

関わってくれたみんなに、ありがとう、またね!

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