「明日?休むよ。だって日曜日だから!」って言いたい|6月25日(日)

Social Innovation Fijiが契約しているホームステイ先を2軒回った。

どちらも学校の先生をしている方で、家族で大きな一軒家に住んでいる。訪問させてもらうのは2回目だけど、どちらの家にもソファがあって、やっぱりあのフカフカさはお金をたくさん稼いだ者にしか出せない感触だなと感心する(ちなみにどちらもインド系)。

1軒目の方は自分でアルバムを出しているほどの音楽好きで、家でゴールデンリトリバーを飼っている。2軒目の方の家は高台にあって眺めがとても良く、バナナやパパイヤがなる広い庭もある。

彼らはきっと毎日忙しく、それでも私たちを陽気に、優しく迎えてくれるのがありがたい。

その日は確認したいことがあって、次の日(日曜日)の予定を聞くことにしていた。

2人とも”No plan” ,”Sleeping“だそうだ。明日の予定が「寝る」なの良すぎるな。

そしてそれに続いて2人の口から全く同じ言葉が出てきた。それは、

”Tomorrow is Sunday”

だった。

明日の予定がないこと、のんびり寝て過ごすことの理由が、「日曜日だから」になる世界。

何もない日=日曜日、なのだ。

この国は、日曜日になると全員が巣ごもりする習慣がある。土曜日は買い物やレジャーに出かけていって、日曜日になるとみんな家で休む。市街地の商店街は土曜日の騒がしく繁盛しているのが嘘みたいに、日曜日になるとシャッター商店街に変わるのだ。

全世界それでいいのに。日本だと日曜日が稼ぎどきなんだから、日曜日に飲食店がやってなかったら嘘だろ?と思ってしまうような作りになっている。

私が日本でバイトしてたピザのレストラン、日曜日は夜22時まで営業して、昼と夜は人が全く途切れないから永遠に接客していたことを思い出す。皿が足りなくなってきたら軽く洗って、食洗機にぶち込んで、拭く、っていう作業を閉店まで繰り返していたこともあって、「こういうのが『激務』って言うんだろうな」って何度も思っていた。

みんなが日曜日に外に出るのを辞めれば、皆が休めるって分かっているのに、辞めてしまうと売り上げが低くなって損だという価値観の私たちは、結局全員が働くことを辞められない。

一体日本はどこで「休むこと」の優先順位が低い社会になる道を選択したんだろうか。

お二方が ”Tommorow is Sunday”という言葉を口にしたとき、あまりにもサラッとしたノリだったので、日曜日は普通休む日なんだという前提でそれを言っていることが明確に分かった。自分にとってそれはちょっとした衝撃だった。

それを受けて次の日の日曜日は私も家で「何もしない」をした。フィジーに来て1ヶ月、1日中家にいるとしても平日だから仕事をするか、土日も外に出まくっていたので、ふと何もしない休日が初めてであったことに気づく。

この文章を書いているのはその次の日の月曜日だが、なんだかいつもより調子がいい。

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