不味いのにハッピーになれる不思議な飲み物をグビっとしてみた|6月12日(月)

フィジーではフィジー系フィジー人とインド系フィジー人が大半を占めているのだけど、彼らってびっくりするくらい生活様式が違う。来る前にこの国について少し調べていて、フィジー系とインド系が交わることがほとんどないというので、本当かな?と思っていたけど本当だった。

というのも、金土でフィジー系の人びとが住むサウェ二村に泊まらせてもらい、土日でインド系のお家に泊まらせてもらったことで、暮らしの違いを身をもって実感したからだ。というか、なんともハードな週末。

私のルームメイトが前から知り合いだった、フィジー系の親戚夫婦がそのサウェニ村に住んでいて、そのお家に伺った。

木々が生い茂る大通り沿いに見過ごしてしまいそうな曲がり角があり、それがサウェニ村への入り口だった。もちろん土の道。入っていくと、おっきな箱みたいな家々が見えてくる。お世話になったご夫婦は8畳くらいの広さの家に住んでいて、そこにキッチン台と冷蔵庫とクローゼット、タンスが置かれている。

その日は彼らの親戚が60歳の誕生日を迎えたというので、村の敷地内にある屋根つきのゴザに座ってみんなでKavaを飲む日だった(誕生日関わらず毎日飲んでるとか言ってたけど)。

このKavaという飲み物、フィジーでは伝統的な嗜好品のこと。コショウ科の木の根っこから作ったもので、鎮静作用などがあり、飲むと口が痺れたり、酔っ払ったような感覚になる。

これを大きな桶で一度にたくさん作って、ココナッツの殻のカップに汲み取る。それをバケツリレーみたいに参加者に配って、配られたら一気飲みする。これを夜通し繰り返すのがいつものパターンらしい。

私は午後7時ごろから途中参加したが、すでに何杯飲んでるんだ?という雰囲気。

でかくて黒いスピーカーだけが現代っぽくて異質だった。フィジーらしい音楽が流れている。

私も一緒になってKavaを飲んだ。実はこれ、びっくりするくらい不味い。どうしても不味い。見たらフィジー人も渋そうな顔してんじゃん。それでも飲む理由はなんなんだ。分からないけど、好きなタイミングで音楽に乗り、手を叩き、身体を揺らしている。楽しそう~

Kavaは5分おきくらいで配られるのだけど、手加減されているのか私だけ明らかに量が少ない。少し悔しい。しかし次第に眠くなっていったので多分これが「Dope」状態…

そのまま帰って、たしか時刻は夜中の12時。眠りについた。薄いマットレスだったけど、どっぷり深い眠りだったと思う。

次の朝に村を案内してくれた。歩けば誰かに話しかけられ、時に「こんにちは」と日本語で挨拶もしてくれる。子ども達も朝から本当に楽しそうに遊んでいる。子どもがはつらつとしているのっていいよね。

村の敷地内の芝生は整えられ、まぶしい白さの教会も建っている。他の居住区とは隔絶された、綺麗な村だった。

同じ国に住むインド系の人たちがどれほど違う暮らしをしているのかについても書こうと思ったけど、長くなりそうなので今回はやめておきます。

では、また~

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